くじら図工室の展覧会を上海高島屋さんで開催いたしました。
本当にたくさんの方に来ていただき、子ども達にも喜んで貰え、私たちも思い出に残る展覧会となりました。本当にありがとうございました。
さて、展覧会の様子と、なかなかアップできなかった準備の様子を今回ダイジェストでアップしちゃいます。
展覧会のメインとなるのは、巨大なくじらのオブジェ、もとい、くじら図工室の化身!
会場に置くシンボルを何にするか、正月休みの間ずーっと考えたあげく、やはり「くじら」だろうと、何度もデザインを練り直して出来た完成予想図です。
「どうしても中に入れるようにしたい」という青木の希望のもと、小島がデザインと制作プランを考えました。
準備期間1ヶ月弱。はたして完成するのか?
インフルエンザ大流行の中、少ない授業時間と人数でとにかく完成にむけてつっぱしります。
木材に色を塗ってカラフルに。
足りない材料は、とにかく切る切る。はりきる男の子たち。どんな授業よりも生き生きしている子もチラホラ。日本製のノコギリはよく切れるぜ〜!!
だいぶ体の形ができてきました。教室の広さが足らないので、半分ずつ作っています。
木材でだいたいの形をつくり、ダンボールで壁を作っています。
高学年クラスでは、くじらの尾びれを制作しています。とにかく軽く、丈夫に。付け根の部分は、ペットボトルをいれてボリュームを出し、上からダンボール&糊付き半紙をはって硬くしました。
こちらは、くじらの歯を一つ一つ木枠で制作中。自分で大きさを計り、切って釘で打っていきます。
そしてこちらは、くじらのむなビレを製作中。いろんな材料でデコレーションしてます。
小さい子たちは、ひもを巻き付けたり、周りの飾りを作ったり、旗を作ったり。
だんだん派手になってきましたよ〜
搬入前日まで全員での準備が続きます。作品を飾る壁もみんなで手作り。色塗りはまかせた!
ジャジャーン!
そしてついに完成!!!
10パーツくらいに分割して2トントラックで高島屋まで運ばれました。
教室ではすべて分割で作っていたので、完成形を見るのは講師もはじめて。
ほぼ完成予想図通り。中にもばっちり入れます。
ついに展覧会当日。最後の最後まで準備しておりましたが、無事にオープニングを迎えることができました。まずは入口から。
3体のシーサーとかわいいダチョウがお出迎え。
向かって右側の作品は「音楽を形に」いろいろな音楽を聞きながら、手を動かして、そこから生まれた不思議な形を組み合わせてつくりました。
みんなが塗ってくれた、水色の看板です。
大迫力のおばけ城でございます。
廃材で作ったリサイクル昆虫と、くつしたで出来たハリネズミたち。
くじらのオブジェの中では、以前子ども達が作ったアニメーション映像を放映しました。
オープニングセレモニーでは、子ども達のテープカットと、くじらオブジェへの落書き大会を行いました。
たくさんのお客さんに来ていただき、感動です。
体験コーナーでは、カッティングシートに海の生き物に絵を描いて、壁の空いているところへ貼っていきました。ギャラリーが、だんだん海の中のようになるといいな。
オープニングぎりぎりまでドタバタな展覧会となりましたが、本当に思い出に残るものができ、講師一同とても満足しております。
これも、アシスタントの皆さん、ボランティアでお手伝いいただいたお母様方、遅い時間まで作業できるよう取りはからってくれた高島屋の担当者様のおかげと思っています。この場を借りて、お礼を申し上げます。また、作品をきれいに保管し、運んでくださった保護者の方々、
素直な子どもたちと、理解ある保護者の方に恵まれて、くじら図工室は本当に幸せです。
皆様、本当にありがとうございました。
会場に足を運んで下さったすべての方に感謝いたします。
最後にすてきな出会いもありました。
くじらの生徒みんなで作った、巨大くじらのオブジェ。教室には置く所がなく、もうこのまま解体して、材料になってしまうのかな、と思っていたそんな矢先。ふと展覧会場に現れた一人の中国人男性。中国人アーティストの方巍(fāng wēi)氏がなんと、くじらのオブジェを貰い受けてくれることになりました。なんでも崇明島に大きなアトリエを持っていて、そこに置いてくれるそうです。日本の美術に憧れ、日本にも長く滞在されていたことのある方巍氏、展覧会の生徒さんの作品を見て、本当に感動してくれていました。今度、教室にも遊びにきてくれるそうです。崇明島のアトリエにくじらのオブジェと氏の作品を見に行くツアーもこれから企画できそうです。